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Lingua Comica 3

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去年ロンドンで開催された際の制作ワークショップの様子

 京都国際マンガミュージアムでは、これまでマンガを通した国際交流を進めてまいりましたが、このたび国際的なマンガイベントとして注目されている国際マンガ制作ワークショップを中心としたプロジェクト「Lingua Comica」(主催:ASEF)のホスト施設として「Lingua Comica 3」を実施いたします。

 「Lingua Comica」はシンガポールの文化援助基金ASEF(Asia-Europe Foundation)が主催するマンガプロジェクトで、世界各国から募集・選抜された若手マンガ家がマンガ制作を行い、その成果を踏まえて、シンポジウムやトークショー、作品展示を行うものです。3回目となる今回は、100名近い応募の中から選ばれた世界11カ国の新進気鋭の若手マンガ・アーティスト14名が2人1組で、コラボレーション作品を制作するワークショップを京都にて行います。

 2008年9月以降、選抜された作家たちは、既にネット上でやり取りを進め、作品制作を始めており、11月9日から参加者が京都に集結し、合宿形式で最後の仕上げ制作を行います。

 このように幅広い地域から将来有望な作家が、コラボレートしてマンガ制作を行うために一堂に会することは国際的にみても非常に珍しい試みで、文化的背景を異とする彼らが、「マンガ」という言語を頼りに、時には対立しながら少しずつ相手を理解し、ひとつの作品の完成に向かっていく。その過程とそこから生まれた制作作品をご覧いただく絶好の機会と考えています。

 この制作ワークショップの過程は一般の方には公開していませんが、付帯イベントとして、ワークショップ参加者を囲んだイベントや展覧会を複数開催いたします。

 グローバル時代におけるマンガを通した新しいコミュニケーションのあり方にぜひご注目ください。

主催:

ASEF(Asia-Europe Foundation)

http://www.asef.org/

京都国際マンガミュージアム

参考:

Lingua Comica 3 公式webサイト(英語)は<こちら

 

 
マンガ制作ワークショップ 非公開

文化背景やジェンダーなどの異なる2人が、あらかじめ設定されたテーマ<*>から一つを選んで、共同マンガ作品を制作します。現在は、ネット上でアイデアやスケッチなどを相談している段階で、11月9日に京都で顔合わせを行い、作品の仕上げ制作を行います。

<* 設定テーマ>
①文化的な紋切り型
②近代化によって引き起こされた文化的対立
③気候・風土の変化
④学校および子どもの遊び
⑤田舎暮らしと都会暮らし
⑥おのおのの国の食文化

京都でのワークショップの概要
日 時 2008年11月9日(日)~12日(水)
会 場 「叡山閣」(京都精華大学施設)
参加者 約100名の中から選抜された11ヶ国(※)・14名の若手マンガ作家
※参加者の国籍:アイルランド、インドネシア、スウェーデン、スペイン、中国、ドイツ、日本、フィリピン、フランス、マレーシア、ルーマニア(五十音順)

9月初旬~10月末
ネット上で作品を練り上げる段階

制作の過程と作家たちの対話は
下記ページで閲覧可能
http://linguacomica2008.wordpress.com/

 

付帯イベント 一般公開
①国際シンポジウム
「グローバル時代のマンガ
― Lingua Comica参加作家を囲んで」
制作ワークショップの参加者と、『モーニング2』『MANDALA』などで世界のマンガを紹介しつづけているマンガ編集者の新泰幸氏が、現在のグローバルなマンガ状況について大いに語り合います。
日 時 2008年11月13日(木) 午前10時30分~12時
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
参加者 新 泰幸(しん・やすゆき)氏
(『モーニング2』『MANDALA』編集長)
「Lingua Comica」参加作家のうち、アジア・ヨーロッパから各3名
定 員 50人、申込不要、先着順
料 金 無料
※ミュージアム入場料は別途必要です
②トークショー「谷口ジローにきく」
『「坊っちゃん」の時代』等の作者で、海外で最も尊敬される日本マンガ家のひとりである谷口ジロー氏を、海外マンガに明るい評論家の小野耕世氏、日本マンガ学会会長でもある評論家・呉智英氏が迎えて、創作の秘密や海外作家とのコラボレーションなどについてお伺いします。
日 時 2008年11月13日(木) 午後1時30分~3時
会 場 京都国際マンガミュージアム 1階
多目的映像ホール
出演者
  • 谷口ジロー氏
    (マンガ家。『「坊っちゃん」の時代』等作品多数。 フランスを中心に海外で最も尊敬される日本マンガ家のひとり)
  • 小野 耕世氏
    (評論家。海外マンガに関する著書多数。 「Lingua Comica」プロジェクト協力者)
  • 呉 智英氏
    (評論家、日本マンガ学会会長。京都国際マンガミュージアム研究顧問)
定 員 200人、申込不要、先着順
料 金 無料
※ミュージアム入場料は別途必要です
③国際シンポジウム
「マンガにおける世界的な視点―
ドイツ、インドネシア、フランス、韓国から」
自国のみならず世界的な視野を持って活動をしているコミック・アーティスト、カートゥニストたちが、それぞれのユニークな活動を紹介し、マンガにおける国際的な交流の可能性を語ります。
日 時 2008年11月13日(木) 午後3時30分~5時
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階
研究室1
出演者
  • Titus Ackermann氏
    (コミック・アーティスト、ドイツ)
  • GM.Sudarta氏
    (カートゥニスト、インドネシア)
  • Tanitoc氏
    (コミック・アーティスト、フランス)
  • Dae Joong Kim 氏
    (コミック・アーティスト、韓国)
定 員 50人、申込不要、先着順
料 金 無料
※ミュージアム入場料は別途必要です

谷口ジロー「Mon Annee」
(ジャン=ダヴィッド・モルヴァン原作)より

 

展覧会 一般公開
「Lingua Comica 3
―マンガによるアジアとヨーロッパの文化的対話」展
二人一組になった11カ国14名の新進気鋭のコミック・アーティストたちが、3ヶ月かけて、国やことばを越え作り上げたマンガ作品と、その悪戦苦闘のプロセスを紹介します。
日 時 2008年11月16日(日)~2009年1月12日(月・祝)
※12/29(月)~1/3(土):年末年始の休館
会 場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー4
展示内容 本ワークショップで完成したコラボレーション作品とワークショップの過程など「Lingua Comica」プロジェクトについての解説パネルの展示
料 金 無料
※ミュージアム入場料は別途必要です
「Lingua Comica 3 ―マンガによるアジアとヨーロッパの文化的対話」展

 

Participants <ワークショップ参加コミック・アーティスト>

AMÉLIE CLÉMENT (France) & COCO WANG (China)

CLIODHNA LYONS (Ireland) & TSUYOSHI OGAWA (Japan)

EMMA RIOS (Spain) &
HWEI LIN LIN (Malaysia)

 

MATEI BRANEA (Romania) &
BUDI WIJAYA (Indonesia)

NELE BRONNER (Germany) &
PO-WIL GUZMANOS (Philippines)

PIER GAJEWSKI (France) &
FAEZAL MUNIRAN (Malaysia)

 

SOFIA FALKENHEM (Sweden) &
MAKI SATO (Japan)

 

Facilitators <本プロジェクト進行係のコミック・アーティスト、評論家>

KOSEI ONO (Japan)

TITUS ACKERMANN (Germany)

TANITOC
(France)

DAE-JOONG KIM (korea)

JM KEN NIIMURA (Spain)

 

展覧会場の風景