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えむえむ連続講座第17回 マンガを展示する―マンガ展覧会の可能性

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えむえむ連続講座
第17回:マンガを展示する―マンガ展覧会の可能性

講 師 奥田 奈々美 氏
横山隆一記念まんが館 学芸員
日 時 2008年3月9日(日)午後1時~2時30分
会 場 京都国際マンガミュージアム 3 階 研究室 1
参加料 無料

※ミュージアムへの入場料は別途必要です

定 員 50名、申込不要、先着順

 京都国際マンガミュージアムでは、マンガ文化の持つ多様な側面と可能性を紹介し、マンガの更なる発展と幅広い領域での活用を促進するため、さまざまな分野における第一人者を講師に招き、定期的に「えむえむ連続講座」を開催いたします。

 今回は、横山隆一記念まんが館でマンガに関する数々の展覧会、イベントを企画されてきた学芸員・奥田奈々美氏をお招きし、マンガを展示するということの可能性や苦労などについてお話いたします。

 1990年、国立博物館における初のマンガ展覧会として「手塚治虫展」が開催されました。そうしたこともひとつのきっかけとなって、現在、毎年、相当数のマンガに関する展覧会が開催されています。また、それと並行するように、マンガをテーマにした博物館等も全国に作られています。

 しかしながら、こうした展覧会において、実際にマンガを読むこと以上の面白さを演出するのは、非常に難しいということがわかってきました。

 マンガミュージアムではこれまで、従来のマンガ展覧会にとらわれない、マンガ文化の広がりと可能性を体現するような形の展覧会やイベントを企画してきましたが、さらなる可能性を求めて、横山館に学ぶのはもちろん、「こんな展覧会をやってほしい!」という意見を持った皆様とも議論できたらと思っております。

奥田奈々美 (おくだ・ななみ)
1979年高知県出身。横山隆一記念まんが館(高知市)学芸員として、マンガに関する数々の展覧会・イベントの企画に関わる。近年急増するマンガに関連する博物館の抱える問題と連携の可能性を取り上げた「日本のまんが博物館 その現状と課題」(『博物館研究』Vol.39No.10、日本博物館協会、2004年)で、日本博物館協会が毎年優れた博物館学の研究に与える「棚橋賞」を受賞。その他、「まんが展示試行錯誤」(『博物館が好きっ!―学芸員が伝えたいこと』教育出版センター、2007年)などがある。