館長あいさつ

館長あいさつ

welcome to MM

このたび館長を拝命いたしました荒俣宏と申します。 漫画を読みつづけて60年あまり、一時は有害図書と誤解され、また一時は、読めばバカになると揶揄もされた日々を越えて、漫画がもっともクールな文化メディアの一つと評価され始めた現在を、心より慶賀いたす者でございます。 が、しかし! 日本漫画の現在を祝福できても、このおどろくべき「形式」が日本で生まれ発展できた秘密や、変わっていく漫画に期待される未来を、気にする人は、まだ多くありません。家族みんなで訪れて、楽しく漫画を読める場所である我がミュージアムが、同時に、漫画文化財の保存と研究に力を入れている理由がそこにあります。
漫画版もヒットした『図書館戦争』という小説がありましたが、あれほどではないにせよ、漫画は一時ああした現実を体験しました。 また、毎日ものすごい量の漫画が世に出て、ゴミの山となって消えていくのも、この新メディアの運命です。 放っておけば消え去る漫画を文化財としてよみがえらせ、これを守る場所であることが最終的な目標でしょう。 私もその「こころざし」に感じ入ったことから、ここで微力を尽くそうと決めました。 みんなで楽しく漫画のパワーを探究していきたいです。どうぞ、よろしく! 荒俣宏 拝
荒俣宏(あらまた ひろし)
荒俣宏(あらまた ひろし) 作家。1947年東京生まれ。慶応大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。 百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』がベストセラーになり日本SF大賞受賞。 『世界大博物図鑑』で、サントリー学芸賞受賞。神秘学、博物学、風水等多分野にわたり精力的に執筆活動を続け、その著書、訳書は350冊あまり。 稀覯書のコレクターとしても有名である。 子どもの頃は貸本マンガに夢中になり、漫画家を目指し漫画賞に応募したこともある。 近著に『日本まんが1巻~3巻』(東海大学出版)など。
 
 

2006年の開館時より館長を務めてきた養老孟司は2017年4月1日より京都国際マンガミュージアム名誉館長に就任いたしました。
TO TOP