連続公開研究会「マンガと学術研究」マンガをテーマとする学位取得論文が増えつつある今日において、学術的なマンガ研究をめぐる、大学院生や若手研究者の交流はますます求められてきています。しかしながら、例えば、年に1回しか開催されない日本マンガ学会の大会では個別の報告を丁寧に議論する余裕がないのが現状です。
本研究会は、実証主義的データ収集やその紹介、さらに同好の者同士の単なる趣味の確認といった狭義のマンガ論よりも、研究方法に対する自覚や批評的で複雑な思考を重視し、(マンガとマンガ以外の研究を含む)領域横断的な問題意識へと開かれた学問的交流の場を目指します。
 どなたでも参加できます。

連続公開研究会「マンガと学術研究」【第4回】

日時 2009年12月17日(木) 午後1時~2時45分
会場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
料金

無料

参加方法

参加希望者は、12月14日(月)までに (1)名前 (2)所属 を明記の上、ジャクリーヌ・ベルント(国際マンガ研究センター)berndt@kyoto-seika.ac.jpまでご連絡ください。
申し込みをされた方は、当日、受付にお申し出ください。ミュージアム入場料を免除させていただきます。申し込みがなくても無料で参加はできますが、ミュージアム入場料(大人500円、中高生300円、小学生100円)が必要となります。

パネリスト トーマス・ベッカー Thomas BECKER (ベルリン自由大学助教授、芸術社会学・美学)
雑賀忠宏 (神戸大学大学院人文学研究科学術推進研究員、文化社会学・文化生産論)
題目 フィールドとしてのマンガとその文化的正当性 日本から見たブルデューの再検討
概要

芸術社会学を専門とし、アメリカおよびヨーロッパのコミック作家たちについて調査研究されているトーマス・ベッカー氏をお迎えして、公開研究会を開催する。ベッカー氏はピエール・ブルデューの〈場champ/field〉理論にもとづき、欧米圏のコミック文化という〈場〉の中で「コミック作家」としての位置を占める人々が保有する「文化資本」・「社会資本」と、そのキャリアとの関わりに注目して調査をされてきた。また、今後は日本のマンガ家についても同様の調査を行い、日欧米間の比較研究への発展を計画されている。本研究会では、芸術社会学理論にもとづいたマンガ/コミック生産に関する実証的研究であるベッカー氏の議論を手がかりとして、「マンガ研究」という広い研究領域と個々の専門的学術領域との両側面からの、幅広い討論と研究交流の実現を企図している。

※ベッカー氏は、京都精華大学国際マンガ研究センター第1回国際学術会議「世界のコミックスとコミックスの世界」にも参加されます(12月20日)。詳細はこちら

主催: 国際マンガ研究センター、日本マンガ学会若手研究者ネットワーク部会

≫ 過去の公開研究会はこちら

-IMRC- 国際マンガ研究センター
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