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c 板橋しゅうほう c さそうあきら c 竹宮惠子
c 都留泰作/講談社 c BELNE

新しい展示方法で魅せる5人のマンガ家の豪華競演!

「五人五色展――もう一つの読み方―展示で観るマンガ世界」展

京都国際マンガミュージアムではこのたび、実力と人気を合わせ持ったマンガ家であると同時に、京都精華大学で教鞭もとっている5人の作家――竹宮惠子、板橋しゅうほう、さそうあきら、BELNE、都留泰作の作品を紹介する展覧会を、下記の通り開催します。

十人十色ということばがあるように、マンガも、それを描くマンガ家によって、作品世界は様々です。今回の展覧会では、その「五人五色」の世界を最大限に体感してもらうために、普段私たちがしているようにマンガ本を「読む」のではなく、また、原画を「鑑賞する」のとも違った、「感じる」ための新しい展示を試みます。

期間

2011年5月28日(土)~7月3日(日)
※ご好評につき、 会期が延長となりました。

◇午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
◇休館日:毎週水曜日、6/6(月)~9(木)

会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2
料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です

出展作家および作品

それぞれの作品世界の魅力を最大限に引き出し、「感じてもらう」展示の仕掛けを組み合わせ新しいマンガの観方を体感いただける5つの部屋を用意しました。

  1. 竹宮惠子「風と木の詩」
    少女マンガの不朽の名作を、「香り」も使って表現します。
  2. 板橋しゅうほう「凱羅(がいら)」
    アクションマンガのスピード感を、パソコン画面と「音」で表現します。
  3. さそうあきら「富士山」
    マンガのコマと、壁面いっぱいに描かれた富士山の絵を組み合わせ、作品のテーマを浮き彫りにします。
  4. BELNE「異端文書」
    作品のコマを再構成して展示することにより、登場キャラクターのかわいらしさが強調されます。
  5. 都留泰作「ナチュン」
    作品全編に登場する海洋を壁一面に描き、マンガのコマと組み合わせることで、作品の雰囲気を表現します。

出展作家プロフィール

竹宮惠子(たけみや・けいこ)

1950年徳島県生まれ。1967年、『COM』に「ここのつの友情」を投稿し、月例新人賞に佳作入選。1968年、『週刊マーガレット』の新人賞に佳作入選した「リンゴの罪」でデビュー。代表作「風と木の詩」、「地球へ...」で小学館漫画賞受賞。両作品は共にアニメ化されている。竹宮作品の影響を受けて刊行された雑誌『JUNE』は、現在のボーイズラブ・マンガの源流とされる。2000年、京都精華大学マンガ学科教授に就任。2008年4月より、同学マンガ学部長。

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竹宮惠子「風と木の詩」© 竹宮惠子

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板橋しゅうほう「凱羅」© 板橋しゅうほう

板橋しゅうほう(いたはし・しゅうほう)

1954年滋賀県生まれ。1976年、京都芸術大学日本画科在学中に「ペイルココーン」でデビュー。1981年、「ラッキールートへランナウェイ」で第21回手塚賞準入選。1986年、「アイ・シティ」が劇場アニメ化される。アメコミなど、海外コミックスのテイストを取り入れたSFアクションマンガを得意とする。現在はSYUFO名義でウェブコミックを中心に作品を発表。テレビゲームの原作『ランニング・ハイ』(1997年)や、プレイステーション・コミックとして『キャロル・ザ・ダークエンジェル』(1998年)も制作。特撮テレビ番組の怪人デザインなど、幅広く活躍中。2005年、京都精華大学非常勤講師に就任。現在、同マンガ学部教授。

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さそうあきら「富士山」© さそうあきら

さそうあきら(さそう・あきら)

1961年兵庫県生まれ。1984年、「シロイシロイナツヤネン」でデビュー。音楽をテーマにした代表作「神童」は、1999年に第2回文化庁メディア芸術賞および第3回手塚治虫文化賞をダブル受賞し、2007年に映画化。小学校5年生の妊娠、出産という衝撃的な内容で話題を呼んだ「コドモのコドモ」は映画化、言葉を知らない少年を描く「トトの世界」はNHKでドラマ化された。2009年、「マエストロ」で再び第12回文化庁メディア芸術賞受賞。2006年、京都精華大学マンガ学部専任教員。現在、同准教授。

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BELNE「異端文書」© BELNE

BELNE/菅谷多津(べるね/すがや・たつ)

1955年東京都生まれ。1976年、秋田書店の少女マンガ誌『ビバ・プリンセス』でデビュー。竹宮惠子との交流を経て「同性愛」のモチーフに感化され、雑誌『JUNE』創刊後、多数作品を発表、当時は中性的な美少年が主流であった少女マンガにおいて、男性性の強い大人の身体を描く。今もなお精力的に同人誌活動を行っており、代表作である「蒼の男シリーズ」は、商業誌・同人誌双方にまたがって描き継がれた。現在、『ネムキ』で「異端文書」を連載する一方、天碕莞爾(そらさき・かんじ)名義で『週刊少年マガジン』で「ゴッドハンド輝」(山本航暉)の原案及び構成監修を担当。2007年、京都精華大学マンガ学部講師に就任。

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都留泰作「ナチュン」© 都留泰作/講談社

都留泰作(つる・だいさく)

1968年岡山県生まれ。名古屋大学理学部卒業後、京都大学理学研究科動物学専攻に進学し、文化人類学者・生態人類学者としてカメルーンの狩猟採集民を対象とした伝統的な儀礼・宗教に関する調査研究をおこない、2001年に博士号を取得。2003年から富山大学人文学部助教授に就任。その一方で、同年、講談社が主催するアフタヌーン四季賞で佳作を受賞、マンガ家としてもデビュー。大学教員としての仕事を続けながら、2006年には『月刊アフタヌーン』にて「ナチュン」の連載を開始。人類学とマンガの両方を活かした新しい創作を志している。2010年、京都精華大学マンガ学部准教授に就任。

-IMRC- 国際マンガ研究センター
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