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えむえむ連続講座 テーマ「マンガと産業」

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えむえむ連続講座
第5回:マンガと産業

講師 中野 晴行 氏
マンガ研究者、編集者
コーディネーター 熊田 正史 氏
京都精華大学マンガ学部教授

 京都国際マンガミュージアムでは、マンガ文化の持つ多様な側面と可能性を紹介し、マンガの更なる発展と様々な領域での活用を促進するため、海外アニメ、ジャーナリズム、アート、都市計画など、各界の第一人者を講師に招き、定期的に「えむえむ連続講座」を開催いたします。

 第5回目となる今回は、マンガ産業の基本構造やマンガ市場の変化を本格的に研究した著書『マンガ産業論』で注目を浴びた、マンガ研究者の中野晴行氏をお迎えし、「マンガと産業」をテーマにお話いただきます。

 コーディネーターは、小学館の編集者として数多くのマンガ誌を手がけた、京都精華大学マンガ学部教授の熊田正史氏が務めます。

日 時 2007年 4月21日(土)午後1時~ 2時30分
※開場時間 : 午後0時30分
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室 1
テーママンガと産業
参加料 無料

ミュージアムへの入場料は別途必要です。(大人500円、中高生300円、小学生100円)

定 員 50名、申込不要、先着順
※当日午前10時~10時30分に、会場前にて整理券を配布致します。

 マンガは、芸術の一形式であると同時に、「商品」としての側面も持ち、世界中に読者を広げている日本のマンガは、日本のマンガは、現在、コミック販売金額で5,000億円以上と言われる一大産業に成長しています。

 この「産業」であるという側面が、ポピュラーカルチャー=大衆文化としてのマンガを加速化させるとともに、そこに生じる作家性・芸術性とのジレンマにより新しい表現が生み出されてきたという事実もあります。今回は、そのようなマンガと産業の関係を中心にお話をさせていただきます。

中野 晴行 氏 プロフィール
 1954年生まれ。マンガ研究者、編集者、ノンフィクションライター。和歌山大学経済学部を卒業し、7年間の銀行勤務の後、大阪で編集プロダクションを設立(’97年、東京・神田に事務所移転)。小学生時代に手塚マンガに出会い、大学までマンガ家を志望。大学時代は「COM」「ガロ」等にも投稿していた。著書に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)、『そうだったのか手塚治虫』(祥伝社新書)など。2004年の『マンガ産業論』(筑摩書房)はマンガ産業の基本構造やマンガ市場の変化を考察した本格的な研究書として高く評価され、日本出版学会奨励賞、日本児童文学学会奨励賞を受賞。2007年2月に上梓された『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(筑摩書房)も、マンガ史上の空白を埋める新事実を掘り起こす労作として注目を集めている。社団法人日本漫画家協会会員。