《連載ぶろぐ》「三国ガールアート競べ~セクシーで自由なモダンガールを描いた作家たち~」[第2回大マンガラクタ館通信]

みなさん、コロナ禍の2回目の夏が過ぎましたね。
館長も暑さやコロナに負けないで、忘れられたマンガ遺産の発掘に精出しています。秋も近づいてきたので暑さの面はやれやれです。

 

さて、10月3日(日)からスタートする「大マンガラクタ館」は、大正から昭和初期の、モダンガールを描いたアートが集合!
ほんとに100年前とは思えない、かっこいいガールアートばかりを集めてみました。
夏の暑さも吹っ飛ばす「先を行ったガールたち」のクールな姿を、どうか楽しんでくださいますよう。

 

実は、この時代、女性画は大変身をとげます。
もう、静かに収まった気品ある奥様といった絵は飽きられ、自由で、スポーツ好きで、おしゃれ、そのうえ、とても親しみやすくてセンチメンタルな若い女性たちが、ぱっちりした目と、白い歯が見える笑顔を輝かせて、新聞や雑誌に登場したのです。

 

当時はどこの国も、こういう若いナイスガールの新しい暮らしぶりが絵やマンガのテーマになりました。現代の皆さんがみても、まぶしいくらいに魅力的な絵です。
第一次大戦のころは、欧州の若い兵隊が、このようなセクシーガールの絵を大事に戦地へ持って行き、テントの内壁に貼ったものでした。それで、ピンナップ・アートという別名もできました。
古い制約を破った勇敢なモダンガールたちですから、新文化のヒロインとして、日本でも愛好者が出てきます。しかし、昭和が戦時態勢に入るとすぐ、風紀を乱し教育にもよくないという理由で禁止され、戦争が終わるまで、消えてしまったのです。

 

でも、これらの作品をよく見てください。やがて日本に生まれる「少女マンガ」の芽がちゃんとあることもわかり、感動することでしょう。

 

 

 

(イラスト:鈴木素美)



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