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《連載ぶろぐ》アラマタ館長のパオ~な日々[第5回目]「暑いときは『モエちゃう』絵で過ごそう」

お暑うございます。館長アラマタです。暑くてもう2回も熱中症になりました。
みんなも気を付けてね。

第5回となる「大マンガラクタ館」では、20世紀前半のフランス雑誌を取り上げました。愛らしくてモエてしまうパリの女の子を描いた風俗雑誌で、まさに100年前の日本の少女マンガを思わせる表現です。実際、ちょうど大正時代で女性の活躍が華々しかった日本でも、ニューデザインやポスターなどに、これらを参考にした絵がたくさん現れました。
日仏両国で、「新しい美人画」が盛り上がったのですね。

この時代のパリには、演劇やミュージカル、ブティックやたくさんの若い女性向け商品を宣伝するポスター・アートが花盛りでした。
そこに、フランス近郊から若い画家がわっとやってきて活躍の場を見出します。今回「大マンガラクタ館」で紹介しているゲアダ・ヴィーイナはデンマークから、ラボチェッタはイタリアから、というふうに。

その中の一人が、チェコからやってきたアルフォンス・ミュシャです。「ミュシャ」という名の読み方はフランス語風で、故国では「ムハ」と発音するんですよ。
ミュシャはいちはやく名声を獲得し、1910年には故国チェコへ帰ってしまいますので、ファッションや風俗の絵を描く暇があまりありませんでしたが、それでも、挿絵やポスターはたくさん描き、「モエる」絵も残されています。
ちょうど、10月12日(土)から、MMの近くの「京都文化博物館」で、「みんなのミュシャ展」という展覧会が開かれます。そこでも、「日本の少女マンガ」のルーツというキャッチフレーズが掲げられていますが、両方の展示をご覧になっていただくと、色々と発見があるのではないかと思います。

※京都文化博物館とチケット提示による相互割引サービスを行っています。(2019年7月1日以降が対象)

 

(イラスト:べの字)


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