《連載ぶろぐ》アラマタ館長のパオ~な日々[第2回目]「夏はお化けがいっぱいだ!!」

館長です。
お暑うございます。ふだんでも暑い京都が、今年はまたバカに暑いうえに、ヘンな天変地異も、あちこちで起きているみたいです。
暑い日中はなるべく無理せず、マンガミュージアムに来て、ゾっとする「こわいマンガ」を楽しむのも、いいですよ。

え、こわいマンガ?
と、アラマタぞう館長は急に気がついて、地下の倉庫へ行きました。こわいマンガがちゃんとそろっているかどうか、たしかめにね。
そうしましたら、水木しげる先生の妖怪マンガや、楳図かずお先生の怪奇お化けマンガといった「テッパン」作品はちゃんとそろっていましたが、思いかけないことに、昭和30年代ごろに貸本屋さんで読んだ覚えのある、こわいマンガまでが、ぞろぞろと出てきました。
昭和30年代は、戦後生まれのダンカイ世代である館長みたいな子供が、ほんとうにマンガや映画でヒヤっとしていた時代だったんです。なにしろその頃は、テレビなんかトテツもなく高級な家電でしたし、エアコンもゲームもなかったですから。
だから、たくさん生まれた私たち戦後の子たちのために、こわいマンガ本がいっぱい描かれたというわけです。

なにしろ、映画館は朝からオバケ映画ばかり、マンガもしっかり「こわい」のが大はやりだったんですね。
で、これら古いマンガをあらためて見てみると、逆に、「珍品」だらけなんです。
まず、タイトルがほんきですさまじい。こんなタイトル、ありか? と目を疑うようなものが多いんです。
けれど、その割に、中身はたいしたことないんです。ストーリーもおさない感じで、しかも絵がヘタッピ。妖怪の姿なんかも、ごく「フツー」。
これはどうしてかというと、水木しげる先生、楳図かずお先生といった、「妖怪感度」がほんとうにするどい、「こわいマンガ」の大天才が、まだ活躍してない時代だったからです。一つ目お化けや、カラカサお化けみたいな、ゆるいのばっかり! ご近所のお化けっぽいんですね。
でも、ちょっと待った。逆に、今の子たちには、そのほうが、かえっておもしろいんじゃなかろーか、とアラマタ館長は思います。
そういうわけで、館長室の廊下に8月5日から開店予定の「大マンガラクタ館」の夏の出し物は、「こわいマンガラクタ」を集めてみました。水木しげる先生が出る前に描かれた「カッパ」のマンガなんか、たのしいうえに、迫力満点ですよ。ぜひ、見にきてくださいね。

それともう一つ、去年、評判のよかった小中学生を対象にした「子ども妖怪教室」を、ことしも開催します。ことしはもっとおもしろくなりそうです。きみたちにも捕まえられる「生きている妖怪」をお見せできるかもしれません。この教室で捕まえ方を学んだら、おとうさんやおかあさんといっしょに、ぜひ、捕まえに行ってくださいね。真夜中じゃなくても、みつかりますよ。
それから、教室ではみなさんに、自分が考えた「妖怪」の絵を描いていただきます。それをあつめて、ミュージアムのオリジナル妖怪マンガ集をつくります。いいのを考えてくれたら、記念品もゲットできますよ。

春はアケボノ、夏はバケモノ!
この夏は、マンガミュージアムにきて、お化けたちとなかよくあそんでくださいね。

(イラスト:べの字)


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