連続公開研究会「マンガと学術研究」マンガをテーマとする学位取得論文が増えつつある今日において、学術的なマンガ研究をめぐる、大学院生や若手研究者の交流はますます求められてきています。しかしながら、例えば、年に1回しか開催されない日本マンガ学会の大会では個別の報告を丁寧に議論する余裕がないのが現状です。
本研究会は、実証主義的データ収集やその紹介、さらに同好の者同士の単なる趣味の確認といった狭義のマンガ論よりも、研究方法に対する自覚や批評的で複雑な思考を重視し、(マンガとマンガ以外の研究を含む)領域横断的な問題意識へと開かれた学問的交流の場を目指します。
 どなたでも参加できます。

連続公開研究会「マンガと学術研究」【第5回】

日時 2010年1月5日(火) 午後3時~5時
会場 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1
料金

無料

参加方法

参加希望者は、1月3日(日)までに (1)名前 (2)所属 を明記の上、ジャクリーヌ・ベルント(国際マンガ研究センター)berndt@kyoto-seika.ac.jpまでご連絡ください。
申し込みをされた方は、当日、受付にお申し出ください。ミュージアム入場料を免除させていただきます。申し込みがなくても無料で参加はできますが、ミュージアム入場料(大人500円、中高生300円、小学生100円)が必要となります。

報告者 ウェンディ・ウォン/黄少儀 Wendy Siuyi WONG (トロント・ヨーク大学芸術学部デザイン学科准教授)
司会・通訳: ジャクリーヌ・ベルント (京都精華大学マンガ学部教授)
題目 「香港コミックスとその実写映画化 その物語における社会問題に関わる役割を中心に」

※ 英語での報告ですが、日本語への逐次通訳あり

概要 香港出身のウェンディ・ウォン氏は、コミック作家として、また研究者として、広告やグラフィック・デザインに携わり、特に香港コミックス史家として世界的に知られている。京都精華大学におけるマンガ学部講演会「戦後香港コミックス略史」(2009年12月15日 詳細はこちら)と、マンガミュージアムでの国際学術会議における報告「モダンな女性の理想像 李惠珍の漫画『十三点』(十三點)を中心に」(2009年12月19日 発表要旨はこちら)に加え、本研究会においては、1950年代~1990年代の香港コミックスとその実写映画版の具体例を挙げながら、これらが当時の香港社会、特にその周辺に置かれている人々やその苦闘をいかに描き、いかに娯楽と結びつけていたかを紹介する。本研究会以前の講演会や研究報告も含め、交流を深めていく機会としたい。

主催: 国際マンガ研究センター、日本マンガ学会若手研究者ネットワーク部会

≫ 過去の公開研究会はこちら

-IMRC- 国際マンガ研究センター
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