愛すべき無理難題 -マーラー漫画パーク-

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『古典絵画の巨匠たち』
Thomas Bernhard Alte Meister, Suhrkamp, 2011年
© NICOLAS MAHLER チラシイメージ
『詩』「悲観的(左), 楽観的(右)」
Gedichte, Insel Verlag, 2013年
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Mein Therapeut ist ein Psycho!
(edition moderne)2011年
© NICOLAS MAHLER

京都国際マンガミュージアムではこのたび、オーストリア・ウィーン出身の新進気鋭の漫画家・ニコラス・マーラーを紹介する展覧会を開催します。

現代文化をユーモラスに描いたり、オーストリア文学をコミカライズしたりするなど、様々な試みで世界的に注目されつつあるマーラー。

日本初となる今回の個展に合わせて、作家本人をお呼びし、自身の漫画観を語る講演会の開催も予定しています。

期間 2014年12月2日(火)~2015年2月8日(日)
◇開館時間:午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分)
◇休館日:毎週水曜日、12月29日(月)~1月3日(土)
会場 京都国際マンガミュージアム 2階
ギャラリー1、2、3
料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です

内容

漫画、映像、立体物などを通して、その幅広い創作の世界観を「公園」に見立てた立体空間で紹介します。

  1. コスプレやフィギュアなど日本のポップカルチャーをテーマにした一コマ漫画、アメコミ業界や引きこもりを皮肉ったりしたストーリー漫画
  2. 哲学的な言葉を視覚的に面白おかしく描いたイラスト作品(原画含む)
  3. オーストリア文学として有名な長編小説(ロベルト・ムージル作『特性のない男』、トーマス・ベルンハルト作の『古展絵画の巨匠たち』)をストーリー漫画化した作品
  4. オーストリアにある「クレムス市漫画博物館」の展示を中心とする、オーストリア漫画事情の解説パネル読書コーナー

関連イベント

講演会「マーラー漫画観-ユーモアとコミカライズで伝えられるもの?-」

マーラーの描く漫画は大きく、皮肉に満ちた一コマ漫画作品と、小説をコミカライズしたストーリー漫画作品とに分かれます。この講演会では、それぞれのフォーマットに対するこだわりや、作成手法、さらに漫画という表現に見出している希望について語っていただきます。

【しりあがり寿氏参加決定!】

社会的、哲学的テーマをギャグ作品として描くことで知られる漫画家、しりあがり寿氏をお招きして、 マーラー氏との対談を第2部として急遽開催することになりました。お二人には、漫画におけるユーモア や文学性、そしてその表現方法についてご対談いただきます。

※第2部開催に伴い、本イベント全体の開催時間は下記の通りに変更されます。
予めご了承ください。

日時 2014年12月6日(土)午後2時~4時45分 (予定)
場所 京都国際マンガミュージアム 1階 多目的映像ホール
内容

第1部:講演会「マーラー漫画観」
午後2時 ~ 3時30分

■出演

ニコラス・マーラー(漫画家)
ジャクリーヌ・ベルント (京都精華大学マンガ研究科教授・ 国際マンガ研究センター副センター長)(司会・逐次通訳)

第2部:対談「漫画とユーモアと文学の繋がり」
午後3時45分~4時45分

■出演

ニコラス・マーラー(漫画家) 
しりあがり寿(漫画家) 
ジャクリーヌ・ベルント (京都精華大学マンガ研究科教授・ 国際マンガ 研究センター副センター長)(逐次通訳)

料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
定員 200名(先着順)
参加
方法
事前申込不要
※ 午前10時から館内にて整理券(1~2部共通)を配布

橋本一郎

ニコラス・マーラー(Nicolas Mahler)プロフィール

1969年、オーストリア・ウィーン生まれ。1990年代末の同人誌活動を出発点に、2000年代初頭から独特なデフォルメでギャグを描くカートゥニストとして注目を浴びる。ドイツ語圏の新聞や雑誌に作品を掲載する他、広告イラストレーターとして活躍してきたが、漫画単行本はフランス語圏から出版された。近年は、オーストリア文学のコミカライズによって、漫画界以外からも評価されるようになり、2013年秋には、「クレムス市漫画博物館」でオーストリア初の個展が開催された。

しりあがり寿(しりあがり・ことぶき)プロフィール

1958年静岡県出身。漫画家。神戸芸術工科大学特任教授。「エレキな春」、「流星課長」など、パロディからシュールまで、幅広いタイプのギャグマンガを独特のセンスで次々と発表し、評価を得る。「弥次喜多 in DEEP」では、ギャグを基調にしながらも、生と死をみつめる哲学的な作品にも挑戦し、第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞した。

第46回文藝春秋漫画賞を受賞した「時事おやじ」シリーズや、『朝日新聞』夕刊で連載中の「地球防衛家のヒトビト」、東日本大震災をテーマにした『あの日からのマンガ』など、社会に対する鋭い感性が発揮された作品も少なくない。

※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。
-IMRC- 国際マンガ研究センター
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