仏師が彫る鳥獣戯画の世界~彫刻で再現する国宝「鳥獣人物戯画」展

絵から飛び出した動物たち

京都国際マンガミュージアムでは、高山寺に伝わる国宝「鳥獣人物戯画」をモチーフとして、仏師が制作した木彫の動物作品を、下記のとおり展示いたします。

なお、本展示は、京都市内博物館施設連絡協議会、京都市教育委員会主催「第15回京都ミュージアムロード」参画事業です。

期間 2010年2月4日(木)~3月9日(火)
◇開館時間: 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
◇休館日: 毎週水曜日、2/22(月)~25(木)
  ※最終日3/9(火)は、午後4時で展示終了いたします。
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー3
料金 無料
※ ミュージアムへの入場料は別途必要です
展示内容

仏師・麻田耕民氏による、サル・ウサギ・カエルなどの彫刻作品(楠材・木彫・高さ約10~15cm) 96点

「鳥獣人物戯画」には、擬人化された動物たちの活き活きとした動きや表情など、現代のマンガに通ずる表現が見受けられますが、立体作品にすることで躍動感が増し、そのマンガ的な魅力をより直感的に感じ取っていただくことができます。仏師として永く活躍された麻田耕民氏が豊かな想像力と表現力により平面の絵巻を立体化しています。絵巻のそれぞれの対応を楽しんでいただくことができるようになっています。

協力:京都市下京区役所

鳥獣戯画

鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)

高山寺(京都市右京区)に伝わる紙本墨画の絵巻物で、国宝に指定されている。一名「鳥獣戯画」。12世紀から13世紀にかけて複数の作者が描いたものが集成して、現在の形になったと推定されている。全4巻が伝わるが、今回展示される彫刻作品はその内の1巻目「甲巻」をモチーフとしている。

麻田 耕民(あさだ こうみん) 氏プロフィール

本名、麻田(あさだ)信一(しんいち)。1890(明治23)年6月に、京都で出生。建築付属の木彫を専門とし、11歳で九代目小松源助に入門。1934(昭和9)年から「西日光」と呼ばれる広島県尾道市の耕三寺(こうざんじ)の五百羅漢像、孝養門(日光東照宮の陽明門を模作)をはじめ、堂宇全ての木彫を手がける。本展の作品は健康法をかねた余生の楽しみで、83歳のときから3年を費やして制作されたもの。1982(昭和57)年、92歳で他界。本作品は京都市下京区在住の長男・麻田昇(のぼる)氏所蔵。

第15回京都ミュージアムロード

京都市内に点在する博物館・美術館施設の一大ネットワーク「京都市内博物館施設連絡協議会(以下、京博連)」のメリットを最大限に生かし、「"体感"ほんまもんの京都」という共通テーマのもと、加盟施設がそれぞれの特色を生かし、展示企画や体験企画を実施。

今年度は、過去最高の63施設の参加のもと、各施設を「スタンプラリー」企画でつなぎ、市民や京都を訪れる観光客が京都の伝統や文化の多彩さ・奥深さなど「ほんまもんの京都」を体感できるよう企画。

期間:2010年1月30日(土)~3月22日(月・祝)
主催:京都市内博物館施設連絡協議会、京都市教育委員会
問合せ先:京都市教育委員会 生涯学習部 生涯学習推進担当/TEL:075-251-0410

-IMRC- 国際マンガ研究センター
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