京都国際マンガミュージアム 公開研究講演会

アニソンの創成期とソノシートの果した役割
─ 鉄腕アトムからオバQ音頭の200万部突破、そして怪獣ブームまで ─

チラシイメージ

「ソノシート」をご存知ですか?1963年から放送されたTVアニメ「鉄腕アトム」以降、アニソン(アニメソング)ブームの火付け役ともなったレコード盤のことです。

京都国際マンガミュージアムではこの度、このソノシートを企画・販売した元・「朝日ソノラマ」の橋本一郎氏をお招きした研究講演会を開催します。当時の出版事情や社会の動向に詳しい佐川俊彦氏(京都精華大学准教授)を聞き役に、ソノシートの起源や、アニソン創作の裏話などについて語っていただきます。

※会場と定員の変更を行いました(2014/10/6)

期間 2014年10月18日(土)
午後0時30分開場
午後1時~5時30分 ※休憩あり
会場 京都国際マンガミュージアム
3階 研究室1 1階 多目的映像ホール
料金 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
出演 橋本一郎(元・朝日ソノラマ)
(司会)佐川俊彦(京都精華大学准教授)
定員 40名 100名(先着順)
参加方法 事前申込不要

内容

現在でも根強い人気を誇る「アニソン(アニメソング)」。1963年にTVでアニメが放送開始され、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」のテーマソングなどを皮切りに、多くのアニソンが大流行しました。このムーブメントを後押ししたのが 「ソノシート」と呼ばれるレコード盤です。ソノシートにはTVアニメのオープニングソングやエンディングソングの他、声優によるドラマが収録されているものもあり、ビデオやDVDのなかった時代、子どもたちは、ソノシートとセットになっているマンガを目で追いながらドラマを音で楽しんでいました。 今回は国内で初めてアニソンをソノシートで販売した元・「朝日ソノラマ」の橋本一郎氏をお迎えして、当時の制作の経緯や裏話などをお話いただきながら、実際に貴重なソノシートの実物を鑑賞するなどといったトークショーを開催します 。

橋本一郎(はしもと・いちろう)

橋本一郎

1936年生まれ。1961年、朝日ソノプレス社(後の朝日ソノラマ)に入社。TVアニメの主題歌のソノシート化を企画、『鉄腕アトム』は120万部、『オバQ音頭』は200万部を突破する大ヒットとなり、アニソンブームに火を付けた。その後、少年画報社に転職。『少年キング』で手塚治虫の「アポロの歌」の担当になり、後に"幻のマンガ誌"といわれる『増刊ヤングコミック』を立ち上げる。最近ではラジオ番組「アニソンアカデミー」(NHK-FM)などに出演、当時の貴重な秘話を語る。また、今年11月に『人間・手塚治虫』を少年画報社より刊行予定。

佐川俊彦(さがわ・としひこ)

佐川俊彦

1954年ゴジラ年生まれ。漫画編集者。"JUNE系"の語源となった雑誌『JUNE』&『小説JUNE』を企画・創刊し、編集長を務めるほか、ドラマCDのプロデュースもいち早く手がけ、ブームの先駆けとなる。現在、京都精華大学マンガ学部ストーリーマンガコース准教授。授業ではマンガだけでなく、映画、小説、音楽等幅広いジャンルを扱い、親しまれている。編集MOOKに『新世紀エヴァンゲリオン JUNE読本』、著書に『マンガ力』がある。


ソノシートについて

薄い塩化ビニール製のレコードで、直径17cmのEP盤が主流でした。柔らかい材質のため、かつては雑誌の付録などによく使われていました。アニメや特撮番組の主題歌の他に、ドラマも収録している時もあり、パッケージには音声内容にあわせたマンガが載せられている。


※スケジュール・内容については変更の可能性があります。予めご了承ください。
-IMRC- 国際マンガ研究センター
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