終了しました 現代まんがの青春期 『COM』 展

現代まんがの青春期 『COM』 展

 1967年、手塚治虫が設立した虫プロ商事から創刊されたマンガ雑誌『COM』をテーマとした展示を下記のとおり開催いたします。
 雑誌『COM』は、マンガ家がオーナーということもあり、執筆するマンガ家がその時一番描きたかったテーマの作品や、実験的な作品が多く寄稿されました。

 また、「まんがエリートのためのまんが専門誌」を自称する同誌では、当時のマンガ界のレポートや、ファン・編集者の座談会、マンガ表現についての研究など、特集や読み物も充実していました。

 さらに、昭和20年代の雑誌『漫画少年』にならったようなマンガ投稿欄が、日本全国のマンガ少年・少女たちの受け皿となっていました。『COM』は、全国に散らばったマンガ仲間の交流を後押しし、マンガグループや同人誌などの活動を奨励することで、今日のマンガ産業やファン活動の礎を築いたとも言えます。

 同誌でデビューしたり、力をつけたりした数多くのマンガ家の紹介や、ライバル誌と見られていた『ガロ』など同時代のマンガ雑誌との比較によって、現代マンガの“青春期”そのものを体現したこの雑誌をご紹介いたします。

 同展の開催に併せて、マンガ評論家の村上知彦氏をお招きし、『COM』の果たした役割についてお話しいただく講演会も開催いたしますので、どうぞご期待ください。

開催期間

2007年10月13日(土)~2008年1月27日(日)

※期間延長しました

会 場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1
入場料 無料  ※ミュージアムへの入場料は別途必要です
展示構成
『COM』における手塚治虫・石森章太郎・永島慎二
『COM』を賑わしたスター作家
『COM』における「マンガ研究」「マンガ評論」
「ぐらこん」と新人作家
同時代の雑誌たち

※現物のマンガ資料とパネルの展示によって構成

講演会  (えむえむ連続講座 第12回)

雑誌『COM』の時代―同人誌・新人発掘・マンガ論

講 師 村上知彦氏  マンガ評論家、神戸松蔭女子大学講師、編集者
日 時 2007年10月21日(日)  午後1時~午後2時30分
会 場 京都国際マンガミュージアム 3階  研究室1
参加料 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要です

◆詳細ご案内はこちら